人生の分岐点に立つ50代へ
50代という年代は、「まだ何かできる」という希望と、「もう限界かもしれない」という不安が交錯する時期です。
若い頃には「夢を追え」と言われてきましたが、年齢を重ねるごとに、周囲の目や現実的な責任が重くのしかかってきます。
しかし、50代だからこそ、人生を見つめ直し、やりたいこととやるべきことを見極めるチャンスなのです。
この記事では、私自身の人生経験をもとに、やりたいことをあきらめずに生きるヒントをお伝えします。
やりたいことは夢。やるべきことは責任。
夢は「自分の内側」から生まれる
やりたいこととは、心の奥底からわいてくる想い。
私にとっては、
👉 「家族で世界遺産を巡る旅をすること」が長年の夢です。
モンサンミッシェルの夕焼け、マチュピチュの朝靄、ペトラ遺跡を歩く我が子の姿──。
そんな“未来の思い出”を家族と共有したいという思いが強くあります。
しかし、夢は思うだけでは叶わないのも現実。
夢を叶えるには、現実と折り合いをつける力が必要です。
やるべきことは「人との関係」から生まれる

やるべきことには、家族や社会とのつながりから生まれる責任があります。
再婚して幼い息子を育てる今、私が感じるやるべきことは:
- 家計を安定させること
- 教育資金を準備すること
- 万が一の時に家族が困らないよう備えること
これらは「義務」ではなく「愛情の形」とも言えるかもしれません。
やりたいことを追いながら、やるべきことをこなすのは、時に大変です。
でも、そのバランスこそが“成熟した生き方”だと最近感じるようになりました。
やりたいことをあきらめないために
夢と責任は、対立ではなく共存できる
「夢を追うのは無責任」と言う人もいます。
でも私は思うのです。
夢を持ち続けることが、責任ある人生に“希望”を灯すのではないか。
50代になった今、私は次のように心がけています。
- 月1回の「小さな旅」を計画し、家族の絆を深める
- 投資信託やNISAを活用し、老後資金と旅費を両立する
- 息子と一緒に世界の文化を調べ、旅の予習を楽しむ
こうした日常の積み重ねが、未来の夢を現実に近づけてくれるのです。
現実に押しつぶされかけた日々
正直なところ、私も何度も夢をあきらめかけました。
特に、再婚直後は、
仕事の責任、親としての役割、前妻との子どもたちとの関係の再構築……。
毎日がタスクだらけで、夢なんて「非現実的」と思っていました。
でも、ある日、息子がふとこんなことを言ったんです。
「パパ、ずっと笑っててね」
その瞬間、はっとしました。
笑顔をなくしていた自分に、気づかされたのです。
それからは、無理に完璧を目指すのではなく、
できる範囲で“夢に近づく選択”をすることにしました。
50代こそ「選べる」年代
50代は、体力や収入に限界を感じ始める一方で、精神的にはもっとも自由になれる時期です。
今の自分にこう言いたい──
「やりたいことを持ち続けろ。やるべきことは、お前が守るべき人たちがくれた宝物だ」
やりたいこととやるべきことは、相反するものではありません。
どちらもあなたの人生を豊かにする“両輪”なのです。
