「老いる」ことと、どう向き合うか

管理人のつぶやき

ある朝、鏡の前でふと思ったこと

ある日、鏡をのぞいたときに、ふとこんなことを思いました。

「この顔、いつからこんなに“年を取った”んだろう」

シミやたるみ、白髪。

それも確かに気にはなりますが、それ以上に気になったのは、
「あれ、自分って、今どんな顔してるんだ?」という違和感でした。

昔よりずっと優しくなった気もするし、
逆にちょっと疲れたような、そんな気もする。

老いる”ということは、ただ年を重ねることじゃないんですね。

それは、「自分自身と、どう向き合っていくか」という、
ある種の旅のような時間なんだと思うようになりました。

年を重ねる不安。あなたにもありませんか?

50代も後半になると、なんとなく「人生の後半戦」を意識しますよね。

体のどこかが痛かったり、記憶力が怪しくなったり…。

病院の待合室に行けば、周囲は同世代ばかり。

テレビをつけても、「終活」や「相続」といった言葉が目につきます。

そして、ふと湧いてくるんです。

「これから先、どれだけ“自分らしく”生きられるんだろう」と。

これまでがんばってきたからこそ、
それに見合う人生の「終わり方」を、ちゃんと考えたい。

けれど、未来が見えないことへの不安も確かにあるんですよね。

では、「老い」とは一体なんなのでしょうか?

「老いる」とは、衰えることではないと、私は思うんです。

それはむしろ、

  • 考え方がやわらかくなること
  • 過去にしがみつかず、今を味わえるようになること
  • 「がんばらない」自分も許せるようになること

そんな風に、心の構造が少しずつ変わっていく過程なのではないでしょうか。

若いころは、いつも「もっと上を」と焦っていました。

でも今は、毎朝息子と食べるパンの味とか、
妻の小さな笑い声とか、
そんなものがやたらと愛おしいんです。

それって、ある意味とても贅沢な感覚だと思いませんか?

「今の自分」を受け入れる3つの心構え

では、「老い」とどう向き合えば、前向きに生きられるのでしょうか。 そのヒントを、3つにまとめてみました。

「過去の自分」と比べない

昔の体力や地位と、今を比べて落ち込むのはやめにしましょう。

比べるべきは、「昨日の自分」と「今日の自分」。

「ちょっとだけ動けた」「少し笑えた」 その積み重ねが、自分を肯定する材料になります。

「できないこと」が増えるのを、笑い飛ばす

正直、最近よく物忘れします。

でもそれを、「ああ、またやったな」と笑えるかどうかが大事です。

ユーモアは、年を重ねる人にとって最大の武器

真面目に生きすぎない。それが心の健康にもつながります。

「誰かのため」に動く時間をつくる

自分のためだけに生きるのは、実はとても孤独です。

息子の幼稚園に行く時間、
遠方の娘とたまにLINEをする時間。

誰かとつながっている”という感覚は、
老いを明るいものに変える力があります。

「これから先」が楽しみになる生き方

私は、老いのなかにこそ「自由」があると思っています。

若いころは、社会の枠の中で、正解を探しながら生きてきました。

でも今は、「誰にどう思われるか」よりも、
「自分がどう感じるか」を大事にできるようになりました。

この自由を、活かさない手はありません。

  • 体力があるうちに、世界遺産を家族で見に行きたい
  • 息子が字を覚えたら、一緒に本をつくってみたい
  • 株式投資で得た資金で、ちいさな図書館を寄付したい

夢に年齢制限はありません。

むしろ、「今までの経験」を持っているからこそ、
それを形にする力があるのではないでしょうか。

過去と未来、両方を持つ私たちだからできること

ところで、人生の「今ここ」に立つ私たちは、
単に過去と未来を持っているだけではありません。

誰かの道しるべ”になれる可能性もあるのです。

最近、20代の若い知人と話す機会がありました。

仕事や人生に悩んでいる様子で、ふとこう聞かれました。

「◯◯さんは、どうしてそんなに落ち着いているんですか?」

自分では意識していなかったので少し驚きましたが、
思わずこう答えていました。

「落ち着いてるというより、“あわててもしょうがない”ってだけなんだよ」

若い頃なら、きっとスマートな答えを探したでしょう。

でも、年を重ねた今の私は、
経験からにじみ出る言葉でしか、響かないことがあると実感しています。

私たちは、知識より「経験の重み」を持っています。

それはつまり、年齢を重ねた人だけが持つ“共有できる贈りもの”なのです。

  • 転職で迷っている人に、人生の視野を広げるヒントを
  • 結婚や子育てで悩む人に、自分の体験からの提案を
  • 失敗した人に、「大丈夫、こっからだよ」と笑顔を

そんな風に、小さな一言が誰かを支えることもあるんですよね。

あなたに伝えたい、たったひとつのメッセージ

「老いる」ということは、役目を終えることではありません。

むしろ、これから始まる“自分らしさ”に磨きをかけるチャンスです。

たとえば私は、
これまで仕事や世間体で遠慮してきたことに、少しずつ挑戦しています。

昔は憧れていたけど言えなかった趣味、
本当は興味があったけど手を出せなかったこと。

今なら、失敗しても誰にも迷惑はかけませんし、
何より「自分が納得できる時間」が最優先です。

人生を80年とするなら、
50代後半は「第3幕のはじまり」かもしれません。

  • 第1幕:育ち、学び、社会に出る
  • 第2幕:家庭や仕事に追われながら生きる
  • 第3幕:本当に「自分として」生きる時間

そう考えると、ちょっとわくわくしませんか?

最後に。今日からできる、心の準備3つ

老いを前向きにとらえるための3つの習慣

  • 過去の自分と比べない。昨日の自分と話をしよう。
  • できないことを笑い飛ばす。ユーモアを忘れずに。
  • 「誰かのため」の行動を1日ひとつ。感謝が自分を支えてくれる。

「老い」とは、自分を諦めることではなく、
新しい人生をどうデザインするかを考える時間です。

次の人生、あなたはどんな風に生きてみたいですか?

私はこれからも、家族と一緒に笑って、夢を語って、
ときどき失敗しながら、生きていこうと思います。