大切な人との距離、感じていませんか?
60代を迎えた今、ふと立ち止まって思うことがあります。
「最近、母に電話したのはいつだったかな?」 「学生時代の友達と最後に会ったのは…?」
若い頃はあたりまえだった“つながり”が、気づかぬうちに少しずつ遠ざかっている。
でも、今だからこそ取り戻せる、深められる絆もあると思うのです。
心の距離が生まれるのは、あなただけじゃない
退職後、自由な時間ができた。 けれど何をしていいかわからない。
親やきょうだい、旧友のことが気になるけれど、どう連絡を取ったらいいのか迷ってしまう。
「今さら…」と思ってしまう気持ち、よくわかります。
でも、そう思っているのはあなただけではありません。
むしろ、多くの人が“誰かとのつながり”に迷っているのです。
絆を取り戻すためのシンプルな3つの工夫
1. 季節のたよりで、さりげなく近況を伝える
メールでもいいけれど、はがきや手紙のほうがあたたかみが伝わります。
たとえば、
- 季節の花の絵はがきにひと言
- 旅行先の写真をプリントして送る
- 孫の絵を同封してみる
手書きの文字は、相手の心に届く贈り物になります。
2. 電話のハードルを下げる “定期便方式”
電話をかけるのが気まずいなら、「○曜日の午前中は母に電話する日」と決めてしまうのも手です。
内容は近況でも、天気の話でもなんでも大丈夫。
大切なのは、「声を聞くこと」と「あなたの存在を伝えること」です。
3. “懐かし写真”で昔話を楽しもう
昔のアルバムや卒業写真をスマホで撮って、LINEやメールで送ってみましょう。
「懐かしいね」「あのとき、こんなことがあったね」と
思い出話から、自然と心がほどけることがあります。
私自身の話を、少しだけ
私は転勤族だったため、親や姉、地元の友人とはずっと離れて暮らしてきました。
会えるのは、年に1、2回あるかどうか。
電話も遠慮がちで、気づけば数か月経っていた…なんてことも。
でも、息子が生まれてから少し考えが変わりました。
「人とのつながりが、自分の心の支えになる」と感じたのです。
最近は、
- 母に息子の写真を送る
- 姉とテレビ電話をする
- 昔の友達にLINEで一言「元気か?」と送ってみる
こんな小さなことでも、心が通じ合う気がしています。
さらに絆を深めるための4つのヒント

以下の工夫も、ぜひ試してみてください。
- 「ありがとう」を意識的に伝える(面と向かって言えないならメモでもOK)
- 親や友人と一緒に地域のイベントに参加する(灯篭流しや文化祭など)
- 共通の趣味でつながる(オンライン囲碁、読書会など)
- 自分史を作ってみる(人生の記録は、家族への最大の贈り物)
どれも難しいことではありません。
あなたの“少しの勇気”が、大切な人の心を動かすかもしれません。
今こそ「絆」を見つめ直すとき
人生の後半こそ、誰とどう過ごすかが大切になります。
過去よりも、これからを豊かにしたい。
そのためには、大切な人とのつながりを深めていくことが近道です。
今日、ひとつだけでもいいので行動してみませんか?
電話、手紙、LINE、思い出の写真――。
「また話せてうれしいな」
そんな言葉が、きっと待っているはずです。