一人時間を極めると、人生はもっとおもしろくなる!

定年後の暮らしのヒント

「時間はある。でも、やることがない」そんなあなたへ

定年を迎えたあとの日々。
「朝は早く目が覚めるけど、予定がない」
「家族はそれぞれ忙しく、自分だけポツン…」
そんなふうに感じたことはありませんか?

時間はたっぷりあるのに、なぜか心が満たされない。
それは、「自分の時間の使い方がわからない」からかもしれません。
でも、ちょっとした工夫で、その一人時間が宝物に変わるのです。

今回は、ただの“暇つぶし”ではなく、「人生を豊かにする一人時間の過ごし方」をじっくりご紹介します。
中高年だからこそできる、一人時間の楽しみ方。
誰にも気を使わず、思う存分自分を楽しむ——そんな時間、始めてみませんか?

孤独と暇を抱えたまま、時間を持て余すのはもったいない!

「一人の時間=さみしい時間」と思い込んでいませんか?
それ、実はちょっともったいない思い込みです。

人は誰でも、「ひとりでいる時間」を必要としています。
静かな時間の中で、心が整い、自分を見つめ直すことができるからです。

でも実際には、こんな悩みが多いようです。

  • 「テレビやスマホばかり見ていて、時間がすぐに過ぎてしまう」
  • 「昔の仲間とは疎遠で、話し相手もいない」
  • 「何を始めればいいのかわからない」

これらの悩みは、あなた一人だけのものではありません。
多くの中高年が感じている“空白の時間”なのです。

ですが、それは「自分のために使える時間がたっぷりある」ということでもあります。
そう考えると、少し前向きな気持ちになりませんか?

一人時間を変える!おすすめの具体的な過ごし方7選

では実際に、どのように一人時間を充実させればよいのでしょうか?
ここでは、思わず「試してみたい!」と思えるような、ユニークで効果的な過ごし方をご紹介します。

1.空想旅行で脳内トリップ

旅行に行けなくても、脳内ではどこにでも行けます。
地図アプリで気になる街をバーチャル散策したり、図書館で旅エッセイを読み漁るのもおすすめ。
想像の中で「知らない町に住んでみた自分」を演じると、思わぬ発見があります。

✅ ポイント:

  • Google Earthで世界の街をめぐる
  • ノートに「理想の1日プラン」を書く
  • 旅番組を“旅仲間のつもり”で見る

2.“へんてこ日記”を書く

ただの記録ではなく、「へんてこな日記」がおすすめです。
たとえば、冷蔵庫の気持ちになって書く日記や、近所のネコに語りかける手紙など。
ちょっとユーモアを混ぜるだけで、書くことが楽しみに変わります。

✅ ポイント:

  • 「○○になったつもり」で妄想日記を書く
  • 毎日1コマ漫画を描いてみる
  • SNSには出せない“心の声”を書く

3.おひとり様読書クラブ

読書は一人時間の王道ですが、自分だけの“読書会”を開くともっと楽しくなります。
お気に入りの喫茶店やベランダに「読書の間」をつくってみましょう。

✅ ポイント:

  • 月に1冊だけ「知らないジャンル」を読む
  • 感想を“架空の友人”に手紙で書く
  • お茶を入れて“読書タイム”を演出する

4.“誰にも見せない”趣味を始める

誰にも評価されない、自分だけの趣味を始めてみませんか?
たとえば…

  • 独自ルールのオセロ遊び
  • 変な声で歌うカラオケ練習
  • 折り紙でミニチュア世界を作る

見せない=自由。
失敗しても恥ずかしくないから、心がどんどん軽くなります。

5.ミニ家庭内カフェを開店する

朝10時に「オープン!」と声を出してみてください。
自分だけのカフェが始まります。
お気に入りのカップとおやつを準備して、“カフェ店主ごっこ”をしてみると、心がふんわりあたたまります。

6.セルフインタビュー動画を撮ってみる

スマホで、自分にインタビューしてみましょう。
「なぜ○○が好きなのか?」「子どものころの夢は?」
後で見返すと、意外な自分に出会えます。

7.「やらなくていいことリスト」を書いて解放される

ToDoリストではなく、「やらなくていいことリスト」を作る。
これがかなり効きます。

✅ たとえば:

  • 無理に人に合わせない
  • 料理はたまにはサボってもOK
  • 他人の目を気にしすぎない

自分を縛っていた“ねばならない”を、手放してみると心が軽くなりますよ。

「一人時間」が心に効く理由

人間関係や世間のプレッシャーから解放され、心の栄養を補う時間が「一人時間」です。
こんな効果があります。

  • 自分の内側と向き合える
  • 不安やイライラが整理される
  • 他人に優しくできるようになる

特に定年後は、社会的役割を終えた“空白の時間”が生まれがち。
その時間に、「自分とつながる習慣」を持つことが、心の安定につながります。

「一人時間の達人」になるためのヒント

ここで、一人時間をもっと豊かにするためのヒントをいくつかご紹介します。

◎ 1日1つだけ“やりたいこと”を選ぶ

「今日はこれだけできた!」と思えると、充実感が生まれます。

時には“完全にだらける日”もOK

何もしないことにも、価値があります。
心と体が自然に整います。

他人と比べない

「○○さんはもっと活発なのに…」と思う必要はありません。
自分だけの心地よいリズムを見つけましょう。

今からでも遅くない。今日から始める「一人時間革命」

最後に、あなたに問いかけたいことがあります。
「もし、明日から自由な時間が倍になったら、あなたは何をしますか?」

その答えが、あなたの**「豊かな一人時間」**への第一歩になるかもしれません。

一人でいる時間は、けっして“寂しい時間”ではありません。
むしろ、あなたを自由にする時間です。

今日からできる、小さな一歩を踏み出してみませんか?
自分を楽しみ、自分を好きになる時間は、思ったより近くにありますよ。


※この記事に関連する参考:

  • 内閣府「高齢社会白書」より中高年の孤独と時間の使い方に関する調査
  • 書籍『孤独のチカラ』(齋藤孝 著)