はじめに
人生100年時代。
健康寿命も伸び、「定年後の30年をどう生きるか?」が当たり前に語られるようになりました。
そんな中、「もう一度、人と暮らしたい」「誰かと一緒に老後を楽しみたい」と願う方が増えています。
でも、心のどこかでこうつぶやいていませんか?
「もう恋なんて無理だよ」
「歳をとってからの恋なんて、誰にも話せない」
いいえ、それ、まったくもったいないです。
恋や結婚、パートナー探しに“年齢制限”はありません。
むしろ、若い頃よりも深い人間関係を築ける可能性すらあるのです。
この記事では、シニア世代ならではの再婚・恋愛事情を、心に寄り添いながらユーモアも交えてお届けします。
誰にも言えなかった想いに、そっと光を当ててみましょう。
なぜ今、シニアの「再婚」や「パートナー探し」が注目されるのか?
まず、現実的な背景を少しだけ。
厚生労働省の調査によると、60歳以上の婚姻率は年々上昇傾向にあります。
同時に、未婚のまま歳を重ねる人、または離婚・死別を経た人の数も増加。
2020年代にはいってからは、シニア向け婚活イベントやマッチングサービスも急増しました。
この背景には以下のような変化があります:
- 定年後の孤独:家族が独立した後、家に話し相手がいないことが心の負担に。
- 健康と時間の余裕:医療の進歩により、70代でも活動的な人が多い。
- 経済的な自立:年金+資産で、再婚しても生活を維持できる人が増加。
- 価値観の多様化:「再婚」や「同居しない関係」も受け入れられやすくなってきた。
以前は「年を取ったら静かに暮らすもの」とされていましたが、今では
「人生の後半を、もう一度誰かと楽しみたい」という声がごく自然に聞かれるようになったのです。
シニア世代が抱える“恋の壁”とその本音
ところが、いざ「恋をしてみよう」と思っても、そこには様々な壁が立ちはだかります。
たとえば…
- 恥ずかしさ:「この年齢で恋なんて」と感じてしまう
- 家族の反応:「子どもに反対されそう」と不安になる
- 健康や老いの不安:「相手に迷惑をかけたらどうしよう」と引け目を感じる
- 出会いの場がない:「日常生活で異性と話す機会がない」
このような“心理的ブレーキ”を抱える方はとても多いです。
でも、ここでひとつ覚えておいてください。
「何も始めなければ、何も変わりません」
まずは、自分の気持ちを否定しないこと。
そして、それを誰かと共有してみること。
その一歩が、案外すべての始まりになったりするんです。
出会いの場は意外と身近にある? 具体的な出会い方5選

シニア世代が自然に出会える場所は、探せば意外にたくさんあります。
ここでは、実用性+少しだけ意外性のある出会いの場を5つ紹介します。
① 地域のボランティア活動
災害支援、こども食堂、清掃活動など、地域を支える活動には思いのほか人が集まります。
目的があるから自然な会話ができ、人となりが見えやすいのがポイントです。
② 趣味系サークル・カルチャーセンター
最近は「シニア向け料理教室」や「俳句・歴史ウォーキング」など、体験型・参加型の講座が充実しています。
ここでは、共通の趣味が出会いのきっかけになります。
料理で一緒に包丁を握るうちに、心まで開いてしまうことも…?
③ 神社仏閣での“お寺婚活”イベント
これはちょっと意外かもしれませんが、全国各地の寺院が主催する婚活イベントが話題です。
落ち着いた雰囲気で、参加者も穏やかな方が多いのが特徴。
写経や瞑想を通じて、心を整えることから始める“内面重視型”の出会いです。
④ シニア向けマッチングアプリ・サイト
「インターネットは苦手…」という方もいますが、最近ではシニア向けに簡単な操作で使える婚活サイトも増えています。
たとえば:
- ペアーズエイジング
- 熟年縁結び
- おひとりさま倶楽部
こうしたサービスは、本人確認がしっかりしていて、年齢層が明確なので安心感があります。
プロフィールも「趣味」「人生観」などをしっかり書く欄があり、実際に会う前からお互いの価値観をすり合わせやすいのが特徴です。
⑤ 思い切って“声をかける”勇気
これは最も難易度が高いけれど、最も効果的な方法かもしれません。
たとえば、行きつけのカフェで顔見知りになった方へ「よくいらしてますね」と一言声をかけてみる。
その“あいさつ”が次回の笑顔につながり、やがては「お茶でも」という展開になることも。
パートナーを見つけると、人生がどう変わるのか?
再婚やパートナーシップを結ぶことで、得られるものはたくさんあります。
たとえば:
- 生活にハリが出る:「あの人に話そう」と思うと毎日が少しワクワクします。
- 健康への意識が高まる:「病気になれないな」と自分を大事にするようになります。
- 老後の不安が軽くなる:一緒に支え合う相手がいるだけで心強いものです。
こんなふうに“心の筋力”が戻ってくるんですね。
実際の体験談
68歳・男性(再婚):「孤独死が怖かったんです。でも、再婚して毎朝『おはよう』が言える。それだけで充分幸せです」
72歳・女性(パートナーあり):「正式な結婚ではないけれど、毎週土曜日に会う人がいる。それが生きる力になっています」
パートナー探しで気をつけたい3つのポイント
恋や再婚を前向きに考えるとき、大切なのは“勢い”だけではありません。
以下の3つは、ぜひ心に留めておいてください。
● 自立した人生をベースにする
依存ではなく「支え合える関係性」を築くことが理想です。
経済面・生活面での自立があることで、関係性が安定しやすくなります。
● 相手の過去を尊重する
お互いにさまざまな人生経験を経て今に至っているという事実を理解しましょう。
過去の家族、パートナー、仕事や環境について、ジャッジせず受け止める姿勢が大切です。
● 焦らず、比べず、期待しすぎず
年齢が上がるほどに「理想像」も固まりがちです。
でも、大切なのは“いま目の前の相手と向き合うこと”。
過去のパートナーや他人との比較はNGです。
理想の未来は、あなたが描いていい
シニアの恋は、ゴールを決める必要はありません。
結婚しなくてもいいし、同居しなくてもいい。
「週末だけ会う」「電話だけの関係」でも、心が通えばそれで十分です。
あなたの理想の関係は、誰にも決められません。
あなた自身が、心地よいと思える関係を見つければいいのです。
再婚はもちろん、“信頼できる友人のようなパートナー”も素敵な選択です。
まとめと、今あなたにできる一歩
シニアの再婚・パートナー探しには、思った以上に可能性があります。
それは単なる“恋愛”ではなく、人生をより充実させる「心の営み」です。
最後に、この記事でお伝えしたことの中から、“今すぐできる行動”を振り返りましょう。
- まずは身近な講座・イベントを調べてみる
- 家族や友人に「誰か紹介してほしい」と言ってみる
- シニア向け婚活サイトを試してみる
- 行きつけの場所で、あいさつをしてみる
そして、あなたの恋心を否定せず、そっと育ててみてください。
それが、あなたの未来をあたたかく照らす第一歩になるかもしれません。
